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ゴムローラーの硬度

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印刷ローラー全般で使用するゴムローラーのゴム硬度は軟質15°~硬質50°です。

人の指でゴム面を圧して分かるゴム硬度差はやっと10°前後。
(ゴム硬度差プラス・マイナス5°)
JIS規格でもこの範囲は可となっています。

当社のゴム硬度計でも圧し方のバランスで5°の差はなかなか計測数が出ません。

ゴムメーカーに30°(中質)ゴム巻きを依頼すると、仕上がりが27°~34°の範囲に収まっています。

ちなみに当社では下写真の白ローラー( 硬質47°) ・青いローラー( 中質30°) ・赤茶のローラー( 軟質17°)の3タイプを販売しております。

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この3タイプの年間販売数の内訳としては平版ゴムローラー・ゴム手ローラー共、年間販売数の約8割が中質で、軟質・硬質が約1割ずつです。

同じインクの量でも硬いゴムはインクの盛りが少な目、軟らかいゴムはインクの含みも多めで、軟質ローラーの場合には当然刷り版の溝に深くにインクを盛れます。
この反対が硬質ローラーです。

皆様もご存知の通り、刷りの一種 『ヘイター法』では硬軟のローラーを使い、ゴムの硬軟の差を利用して作品を刷る方法です。
例えば、この方法を利用される刷り師の方に軟質・硬質ローラーをご購入いただいております。

なお謄写版(ガリ版)の刷り師の方には軟質のローラーが使い易いようです。

版画・印刷とは離れますが、フィルム・シール貼りなどの工業用ローラーとしては、硬質ローラーが使い易く好まれております。

よく皆様より、中質30°は どの程度の硬さなのか?と質問をいただきます。

一番、身近で分かり易い物だと、市販の消しゴムの硬度が約30°です。
( 写真は某有名メーカーの消しゴムの硬度を計測 )

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ネット上にも、硬度身近な物で表す、分かり易い図を見つけました。

※ゴムペディア
http://gompedia.jp/wd/%E7%A1%AC%E5%BA%A6

話しは変わりますが、補足としまして、印刷ローラーの材質としては主力のNBR合成ゴム・樹脂ゴム・ポリウレタンの3種です。

昔のハイデルベルク印刷機と活版印刷機、そして後のコロタイプ印刷のスタート時代はローラーに膠(ニカワ)を焚いて使い、革ローラーとの併用でした。

後に天然ゴム(ラテックス)が生まれました。

耐油性・耐摩耗性・耐熱性等に優れているのが合成ゴムです。

一昔前の膠(ニカワ)ローラーのしっとり感の良さを現代のポリウレタンローラーが受け継いでいます。
インクの含みが一番良いですが、価格が割増となります。

当社では特注品で受注致しており、今でも活字印刷の手フートローラーとほんの
一部の活版ローラーに使用されています。

これが一味違う刷り上がりとなりますから不思議の感有りです。

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