加工

溝切加工の種類 | ゴムローラー 表面加工

2020年10月27日

スパイラル溝切加工を施した樹脂ロール

スパイラル溝切加工を施した樹脂ロール

 

工業用や、試験用等で使用されるローラーには、表面に溝切加工を施す場合があります。

溝切加工をすることで、ローラーに、様々な効果を与えることが可能です。

 

ローラーの溝切加工 / 表面加工

 

溝切加工をすることで得られる効果

溝切加工を施すことで、得られる効果は例えば下記の通りです。

 

ココがポイント

表面積が大きくなるため、塗料やインクなどを、より多くローラーに乗せることが可能
シートなどの搬送時にバタつきを防ぐ
シワ伸ばし効果を付与する
ゴムローラーの放熱補助
グリップ力やフィット性を向上させる
etc・・・

 

溝切加工が可能な材質は?

溝切加工は、NBR(ゴム)でも、樹脂でも、ウレタン、シリコンでも可能です。

 

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溝切加工の種類

 

溝切加工種類の一覧

 

以下、1つ1つの溝加工の種類について、詳細を記します。

 

縦溝

 

縦溝加工の効果

・ゴムローラーの摩擦係数を上げる。
・ゴムローラーに柔らかさを付与する。
・ゴムローラーの放熱を助ける。
・プラスチック等に型づけをする。

 

発注の際に必要な情報

溝の本数やピッチ、太さなどを指示下さい。

 

横溝

 

 

横溝加工の効果

・ゴムローラーの摩擦係数を上げる。
・ゴムローラーに柔らかさを付与する。
・ベルト等のスリップ、蛇行を防ぐための搬送用途。
・プラスチック等に型づけをする。

 

発注の際に必要な情報

溝の本数やピッチ、太さなどを指示下さい。

 

 

スパイラル溝

 

スパイラル溝加工の効果


・鋼板や合板、合紙などのコーティングローラーとして使われ、溝切した分、コーティング剤の塗布量を増やすことが可能。

 

発注の際に必要な情報

スパイラル溝切の向きを右下がりか左下がりかご指示下さい。

 

 

スパイラル溝加工の樹脂ローラー

スパイラル溝加工の樹脂ローラー

 

上の写真は、「スパイラル溝加工」を施した樹脂材質のローラーです。

両端は塗料の液だれ防止のために少し太めの「縦溝加工」が1本ずつ入っています。

 

ヘリカル溝

 

 

ヘリカル溝加工の効果


・ベルト等のスリップ、蛇行を防ぐための搬送用途。
・ゴムローラーの放熱を助ける。

 

発注の際に必要な情報

らせんの角度と溝の本数をご指示下さい。

 

 

ダブルヘリカル溝

 

ダブルヘリカル溝加工の効果

・布、紙等のしわを伸ばす。
・ベルト等のスリップ及び蛇行防止。
・ゴムローラーの放熱補助

 

発注の際に必要な情報

らせんの角度と溝の本数をご指示下さい。

 

 

ダイヤカット溝

 

ダブルヘリカル溝加工の効果

・ゴムローラーの放熱を補助。
・フィルムや紙のフィット性を高める。
・ベルト等のスリップ・蛇行を防ぐ。

 

発注の際に必要な情報

らせんの角度と溝の本数をご指示下さい。

 

ダイヤカット溝加工のイメージ

ダイヤカット溝加工のイメージ

 

 

溝を綺麗に仕上げるためには?

材質が硬質なほど、綺麗に溝切加工が仕上がる可能性が高いです。

当社では、最低でも、ゴム・樹脂ローラーの場合は40度以上を推奨致します。

 

ココに注意

材質によっても異なりますが、軟質のローラーは綺麗に溝が切れない場合があります。

 

溝切加工のコストカット例

当然ですが、溝切加工は細かい加工が必要なほど、加工費がかかります。

当社では、実際にお客様に溝切加工費を抑えるように、例えば、下記のようなご提案をさせていただいております。

コストカットのための溝切加工例 説明

コストカットのための溝切加工例 説明

 

上の手書き図の左側は、ローラー回転させながら、溝を、スパイラル状に切ることにより、実質1本線で加工してコストカットする方法です。

反対に上の図の右側のように、縦に1本ずつ溝を付けていく「縦溝加工」ですと、数回に渡って溝切加工を行うことになるため、「スパイラル溝加工」よりも加工費が高くなってしまいます。

 

 

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