
- ウレタンゴム材質のゴムローラー製造をご検討されている方
- ウレタンゴム材質の特性を確認されたい方
- ウレタンゴム材質は、どのような業界や分野に向いているかお調べの方
ウレタンローラーとは、金属芯にポリウレタンをライニングした産業用のローラーです。
優れた耐摩耗性・耐油性を持ち、搬送・印刷・包装機械など幅広い分野で活用されています。
本記事では、ウレタンローラーの「特徴」「材質の種類」「用途」「製造工程」について詳しく解説し、最適なローラー選びに役立つ情報をお届けします。
ウレタンローラーの主な特性
ウレタンローラーには以下のような特徴があります。
- 耐摩耗性が高く、ゴムに比べて寿命が長い
- 耐油性・耐薬品性に優れ、機械や包装機にも使用可能
- 柔軟性と弾性を兼ね備え、衝撃吸収に適している
- 硬度(HS20〜95)を用途に応じて調整できる

これらの特性により、ウレタンローラーは「長期間安定して稼働できる産業部品」として選ばれています。
材質別の種類と特徴
エーテル系ポリウレタン
エーテル系ウレタンは、加水分解に強く湿気のある環境でも劣化しにくいのが特徴です。
軟質から硬質まで幅広い硬度に対応でき、搬送ローラーや印刷ローラーに広く利用されています。
エステル系ポリウレタン
エステル系ウレタンは、機械的強度が高く摩耗に強い素材です。
ただし湿気や水分に弱く、屋外や水回り用途には適しません。乾燥環境での使用に向いています。
高強度材(ブルコラン®)
ブルコランはドイツ・バイエル社が開発した高強度ポリウレタンで、耐摩耗性は通常材質の3〜4倍。
ジェットコースターの車輪や重負荷のキャスターなど、極めて厳しい条件で使用されます。
軟質ウレタン
硬度が20〜30°の軟質ウレタンは、活版印刷や版画用ローラーに適しています。
柔らかさが求められる用途に選ばれる材質です。
製造工程の流れ
ウレタンローラーは、以下の工程を経て製造されます。
このように、一貫した工程管理によって高品質な製品を安定してお届けしています。
用途別の活用事例
- 搬送コンベア:耐摩耗性を活かし、長期間安定した稼働を実現
- プリンター・包装機:精密なガイドローラーとして使用
- 産業機械:衝撃を吸収し、部品の寿命を延ばす効果
- 遊園地のコースター:高強度ウレタンが過酷な条件で活躍
用途ごとに材質や硬度を最適化することで、性能を最大限に発揮できます。
ウレタンローラーの製作事例


φ65×240mm ウレタン20度
芯金と持ち手枠は支給


φ35×275mm ウレタン20度
芯金支給


φ190×165mm ウレタン80度 C5
芯金支給・治具作成


φ35×180mm&240mm ウレタン55度
芯金・持ち手枠も当社製造・提供



制電性・導電性を付加したウレタン材質ローラーも生産・提供可能です。
よくあるご質問(FAQ)
- 研磨すると見た目はどう変わりますか?
-
研磨加工により透明度(透過性)は低下しますが、品質・性能に影響はありません。
- 納期の目安は?
-
注型処理~2段加硫~研磨などを経るため、通常は3週間前後が目安です(仕様によって変動)
関連ページ(内部リンク)




まとめ
ウレタンローラーは、耐摩耗性・油耐性・衝撃吸収力に優れ、用途や環境に応じた最適な材質を選択できる産業用パーツです。
中島革ゴムローラー製作所が販売するウレタンローラーは、注型から研磨まで一貫した製造体制を確立した工場で生産を行い、高品質な製品を提供しています。
図面・現品からのカスタム制作やサンプルのご相談も可能です。
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