
脱水機搭載の硬質ゴムローラー
脱水機用ゴムローラーの修理


修理したい劣化したゴムローラー


鉄芯は軸の部分が摩耗しているのですが、もう使えないですよね?

当社からのご提案1 / 「研磨」ではなく「巻替え」
前述の会話の通り、ゴムローラーの研磨加工のお問い合わせをいただきました。
ただし、下の写真の通り、ゴムローラー表面の傷や凹みがひどいため、この傷や溝状になっている凹みを完全に平らにするには、表面を深く削らないといけません。

ゴムローラーの表面の傷や凹みがひどい状態
ゴムローラーを深く研磨加工すると当然、ゴムローラーが細くなります。
ゴムローラーの直径がお客様のご使用に影響がでないのであれば問題ないのですが、本案件では適正な直径のゴムローラーを機械に取り付けてしようするご用途のため、研磨はNGとなりました。
代わりに「研磨」ではなく「ゴム巻替え」をご提案させていただきました。
当社からのご提案2 / 「鉄芯新規製作」ではなく「軸摩耗部分の修理」
お使いのローラー鉄芯部分に関して、日頃、鉄芯の両端にはベアリングを装着してご利用されているとのことです。
お客様によると長年の使用で、ベアリング装着箇所の鉄芯部分が摩耗しているとのこと。
そのため、鉄芯の再利用ではなく、当社にて鉄芯新調・コピー芯を製作してほしいとご相談いただきました。
もちろん鉄芯を新調・複製することも可能なのですが、コストアップしてしまいます。
当社では、鉄芯のベアリング装着箇所が摩耗した場合、該当箇所を「メタル軸肉盛り」の修理をすることができます。
この軸修理によって、鉄芯を複製するよりも、大幅にコストカットを実現することができました。
当社からのご提案3 / ゴムローラーの往復手配の方法
お問い合わせのあった法人のお客様の所在地は「中部地方」でした。
東京にある当社からはローラーを引き取りに伺うにはエリア外となってしまいます。
今回はお客様にローラーを発送するための「木箱」をご用意いただき、これを通い箱としてゴムローラーの往復のやりとりを致しました。

お客様がご用意された木箱 (通い箱)
お客様がご用意した木箱は本案件のゴムローラー3本が入る大きさで、ローラーを入れると総重量が60キロ程度。
この木箱をお客様が日頃よりご利用の運送会社様にて当社へ送っていただきました。
またゴムローラーが完成後はゴムローラーの表面に傷が付かないように、当社にて厳重に梱包し、完成品ロール3本を木箱に収納。
お客様のご利用いただいた運送会社の着払いサービスで、お客様の元へ発送させていただきました。
稀にお客様から、巻替えや研磨加工を注文したいローラーを当社に持ち込みたいとご連絡いただくことがございます。
直接、お持ち込みいただかなくても、本案件の木箱のようなものをご用意いただければ、お互いにそれぞれの会社に行き来せずに取引を行うことも可能です。
ココがポイント
ゴムローラーの仕様
- ローラー1 (太い)
- ローラー2 (細い)
仕様
// 脱水機用ゴムローラー //
ローラー1 (太い) : 仕上り直径 φ140mm × ゴム面長 655mm NBR硬度50度
ローラー2 (細い) : 仕上り直径 φ75mm × ゴム面長 655mm NBR硬度60度
※メタル軸肉盛り加工:ローラー2 (細い) 2本を修理
製作納期
NBRゴム巻替えに約30日程度、メタル軸肉盛り加工に約10日程度。
修理前後の比較写真
修理前の状態

修理前のゴムローラー
修理後の状態
- ローラー1 (太い)
- ローラー2 (細い)
すっかり綺麗になりました!
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