ローラー 用途

「リトグラフ」の分野で使われるリトローラーは?

リトグラフ用途で使用される平版ゴムローラー
リトグラフ用途で使用される平版ゴムローラー

こんな方におすすめ

  1. リトグラフ作家の方でローラーについてお調べの方
  2. 当社が国内唯一の製造元である「革ローラー」について興味をお持ちの方
  3. 革ローラーとゴムローラーについて、それぞれの特徴を確認されたい方

リトグラフ用途 / ローラーの種類は?

当記事ではリトグラフの分野において、使われる革ローラー・ゴムローラーについて解説致します。

革ローラーは日本国内においては、当社が唯一の製造元です。

革ローラーは年々需要が減ってきてはいますが、できる限り長くに渡り、リトグラフ作家の皆様方に提供し続けたいと強く思っています。

製版用に使われる「裏革ローラー」

リトグラフの製版工程で、「裏革ローラー」が使用されます。

「裏革ローラー」の良い点

「裏革ローラー」は、表面がバサバサと毛羽立っており、これが紙粉やインキカスなどを回収してくれる「ゴミ取り効果」の機能もあります。

ゴミ取り効果

数十年前はオフセット印刷機の「ゴミ取りローラー」として「裏革ローラー」が使われていたい時代もありました。

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「裏革ローラー」の悪い点

製版用インキを「裏革ローラー」に巻いて使います。

使用後も、基本的にインキは巻いた状態のまま、乾燥防止対策のスプレーを吹きかけたり、インキが乾燥硬化しないようにフィルムやサランラップなどでローラー表面に空気が触れないように保管します。

万が一、「裏革ローラー」に巻いた製版インキが硬化してしまった場合は、革張替をして修理をしなければお使いいただけません。

上記のように取り扱いに関して、注意が必要な製品です。

もし革ローラーに巻いたインキを乾燥硬化させてしまったら

当社にて、「革張替え」=修理が可能です!

下の動画のように、使えなくなってしまった中古の革ローラーの牛革を剥がして、新しい革を張り替えます

印刷用に使われる「表革ローラー」

多色刷りの印刷では、「表革ローラー」か、「ゴムローラー」が使われています。

「表革ローラー」の良い点

現在、リトグラフの印刷用として使われているのは、「ゴムローラー」が圧倒的多数です。

「表革ローラー」は「ゴムローラー」とは、違う印刷表現が可能になります。

あえて、人と違った表現をしたいといった方は、「表革ローラー」を選択肢としてご検討下さい。

「表革ローラー」の悪い点

多色刷り用途で「表革ローラー」を使う場合は、原則として1色につき、1本の「表革ローラー」をご用意いただかなくてはなりません。

理由は、ゴムローラーと違い、ローラー表面のインキ洗浄性が悪く、仮に洗浄をして違う色を使うとしても、

1本あたりの、お値段も「ゴムローラー」と比較して高価です。

3色印刷する場合は、その色専用の「表革ローラー」をご用意いただくことが前提となるため、非常にコストがかかります。

また前述の「裏革ローラー」同様、ローラーに巻いたインキを硬化させてしまうと、革ローラーは使えなくなってしまいますので注意が必要です。

印刷用に使われる「ゴムローラー」

NEW平版ゴムローラー φ11cm×27cm (中質30°)
NEW平版ゴムローラー φ11cm×27cm (中質30°)

前述の「表革ローラー」のデメリットについて解決してくれるのが、平版ゴムローラーです。

NBRゴムは耐油性・耐溶剤性が高いため、専用のインク洗浄剤を使用すれば、使ったインキをローラー表面からしっかり落として洗浄できます。

そのため、多色版刷りを行う場合も、ローラーに乗せたインキを洗浄して使いまわせば、1本のローラーを使って、作品作りをすることができ、平版革ローラーを使用するよりも、道具にかかるコストや手間はかかりません。

リトグラフ用途ゴムローラーの硬度は?

NEW平版ゴムローラー 硬度30度品
NEW平版ゴムローラー 硬度30度品

リトグラフ用途でゴムローラーをお買い求めいただく場合、当社実績では出荷数全体の7~8割程度が中質30度品です。

中質30度品は上の写真のようにゴム色は青色です。

硬度の違いで生じる差

ベタ部分の仕上がり

作品にベタ部分が多くある場合、「硬質ローラー」だとインキが乗りにくいといったご意見が見受けられます。

リトグラフ用のゴムローラーは、ゴム硬度が柔らかいほど、インキをゴムローラーにより多く乗せることができます。

お客様より、当社の「中質30度品」はインキ乗りが良く、ベタの仕上がりも良いとご評価いただいております。

細かい線部などの仕上がり

作品に細かい線の表現などがある場合は、ゴムローラーにインキを乗せすぎてしまうと、線が太り易くなることがございます。

繊細な作品制作をお考えの場合は、「硬質ローラー」を使うことも有効かと思います。

中質30度品はバランス型

前述の通り、ゴムローラーの「軟質」・「硬質」によるメリットとデメリットがございます。

中質30度品の場合、当社の硬度ラインナップ3種類のうち、中間にあたり、汎用性が高いバランス型の硬度ということが言えます。

作家様や指導者の方によって、使用する適切な「ゴム硬度」については様々なご意見がございます。

当社の過去の販売実績の観点からご紹介させていただく、一つの見解としてご参考にして下さい。

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