材質 製品紹介

【ウレタンローラーの特徴】ポリウレタン材質ローラーについて

2014年2月21日

琥珀色が綺麗なポリウレタンローラー

琥珀色が綺麗なポリウレタンローラー

【ウレタンゴムの特徴】
ポリウレタン材質ローラーについて


当社ではポリウレタン材質のローラーも特注にて製作を承っております。

本記事では、ウレタンゴムローラーの「活躍している業界・分野」や、材質の「種類」と「特徴」、そして「納期」などについてご紹介させていただきます。

記事の前半は「硬質ウレタン」、後半は「軟質ウレタン」という構成になっております。

 

ウレタン材質の全体的な特徴

後述の通り、ウレタン材質は組成の種類や硬度によって、それぞれの性能が異なります。

ウレタン材質として、全体的な特徴をご紹介するならば、下のリストの通りです。

  • 硬質品でも他のゴム材質と比較して弾性があり、衝撃吸収性を持っている
  • 機械的性質に優れており、引張強度や耐摩耗性などが高い
  • NBRと同等、もしくはそれ以上の耐油性能
  • 耐熱性が低い
  • 加水分解が起きる(特にエステル系)

 

硬質ウレタンローラー(硬度50~90度程度)

硬質ウレタンローラーが採用されている分野は?

ポリウレタンローラーの用途はとても幅広いですが、主に工業用ローラーの分野において活躍しております。

工業用ウレタンローラーの硬度は50°~90°程度と硬質品が多く採用されています。

 

硬質ウレタンローラーの用途

圧着用ローラー
搬送用ローラー
ガイドローラー
etc...


ウレタン材質は水と結びつくと加水分解を引き起こす性質があり、耐水性がありません。

硬度が増すと軟質ウレタン材質と比べて、疎水性(水と混ざりにくい性質)により素材が安定し、加水分解が起こり辛くなります。

注意ポイント

硬質ウレタンでも「エステル系」ですと加水分解が起きやすく、逆に「エーテル系」は起きにくいような特徴があります。

 

材質種類1:エーテル系

エーテル系ポリオールとウレタン結合して、製造されるウレタン材質です。

後述のエステル系と比較して、ウレタンゴム材質の弱点でもある加水分解が起こりにくいのがメリットです。

軟質20~30度程度、硬質70~90度程度と、硬質だけでなく、軟質材質も製造対応が可能。

 

材質種類2:エステル系

組成内にエステル結合を持っているものが、エステル系ポリウレタン材質です。

エーテル系よりも、非常に機械強度が高く、引張強度・引裂性に優れています。

前述の通り、エーテル系よりも加水分解を引き起こしやすいことが注意点となりますので、水回りや湿気の多い場所での使用は控えていただくのがベターです。

硬度は50~90度程度の製品を製造し、ご提供できます。

 

材質種類3:高強度特殊材質「ブルコラン」

耐久性を求めるような高強度のウレタン材質をお求めの場合は、高強度特殊ウレタン材質の「ブルコラン」をご提案致します。

コスト増しにはなりますが、高品質・高性能・高効率の究極の耐摩耗性ウレタン材質です。

その耐磨耗性は、一般的なウレタンゴム材質と比較しても3~4倍程度、優れています。


参考

VULKOLLAN(ブルコラン)はドイツ・バイエル社の登録商標です。



「ブルコラン」は、その高強度かつ耐摩耗性の高さから、全国の遊園地のコースターのタイヤ部分にも採用されている材質です。

硬度は70~90度程度の製品をご提供可能。

 

軟質ウレタンローラー (硬度20~30度程度)

軟質ポリウレタン20度の材質

PTMEG=軟質ポリウレタン20度の材質

 

軟質ウレタンローラーが採用されている分野は?

軟質ウレタンローラーは、当社では硬度が20~30度程度の製品を指しています。

ローラーの用途としましては、「手フート・活版印刷機」や「謄写版(版画)」、「木口木版(版画)」などの分野で採用されるケースが多いです。

当社では基本的には、上記の業界のお客様に対して、印刷用途で一般的に使われる軟質ウレタン材質である「ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)」をオススメし、販売しております。

 

手フート・活版印刷機 ローラー



木口木版 (版画) ローラー

 

軟質ウレタン15度のご提供

謄写版の分野などで、ウレタン硬度15度程度の軟質品をご提供させていただいておりましたが、2020年以降、需要減少のため、主要メーカーが生産終了致しました。
材料の調達の都合などにより、生産可能なメーカーもございます。
購入をご検討の方は、一度、生産可能かどうかも含めて確認致しますので、気軽にご相談下さい。

 

軟質ウレタンの長所 ~NBRゴムとの違い~  

ここからは、軟質ウレタン硬度20度と、NBRゴム硬度20度品の特徴を比較していきます。

 

インク盛り効果

同じ硬度でも、ウレタンとゴムとでは質感が異なります。

ウレタンの方がローラー面がしっとりとしており、ローラーにインクを多く盛ることが出来ます。

またNBRゴムよりも、印刷時の着肉性が良い!と評価をいただくことが多いです。

 

納期の違い

NBRゴムは、「ゴム巻き」と呼ばれるローラー製造におけるゴム部分の加工に、日数が約1ヵ月~1.5ヵ月程度かかります。

対して、ポリウレタンローラーの納期は約3週間程度です。

ウレタンロールは、型を使ってローラーを成型・製造します。

お急ぎの場合は、NBR材質よりも、ウレタン材質の方が、より短納期で製品をお届けできます。

 

軟質ウレタンの短所 ~NBRゴムとの違い~

 

耐久性が悪い  ~加水分解による軟化作用~

軟質ウレタンは毎年、夏の高い気温と湿度に弱く、印刷の稼働率にかかわらず、加水分解を起こして、ウレタン材質の硬度がかなり軟らかくなってしまいます。

加水分解が進むと、やがてウレタン材質が溶けて、ベトベトした状態になります。

下の動画は、加水分解が進んだウレタンローラーの状態です。

 

下の写真を見ると、ウレタンの軟化が進行し、元の状態になかなか戻らなくなるぐらい弾性が失われています。

 

NBRゴム材質が劣化した場合は?!

NBRゴムは経年劣化により、表面の酸化が進み、硬度が硬くなっていく傾向です。

 

金額が高い

当社で提供するNBRゴムと比較すると、ポリウレタン材質は若干、コストアップ致します。

ただし製作サイズによっては、ポリウレタン材質の方が安価で済むケースもございますので、まずは無料のお見積りだけでもご相談下さいませ。

 

完成品の透過度の違い

完成品の透過度は、表面を研磨仕上を「する」か、「しない」かで違ってきます。

詳しくは、下記、記事をご覧ください。

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ウレタン以外の材質について

製造可能なローラー材質

当社では、主に下の表中の材質についてローラーを製造することが可能です。

NBR ウレタン シリコン EPDM
CR 弗素ゴム ブチルゴム スチレン
粘着ゴム ブラシ 特殊毛羽材質 牛革

上記以外の材質のロールも製造可能?

表中にない材質でも製造・提供可能な物もありますので、気軽にお問合せ下さいませ。

 

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