【ウレタンゴムの特徴】
ポリウレタン材質ローラーについて
当社ではポリウレタン材質のローラーも特注にて製作を承っております。
本記事では、ウレタンゴム材質の「特徴」や「納期」、そして、特に当社で製造させていただくことが多い、「軟質ポリウレタンローラー」のメリット・デメリットについてご紹介させていただきます。
ポリウレタンローラーの用途
工業用ウレタンローラー
ポリウレタンローラーの用途はとても幅広いですが、主に工業用ローラーの分野において活躍しております。
工業用ウレタンローラーの硬度は30°~70°と硬質のものが多く使われています。
もっと詳しく
圧着用ローラー
搬送用ローラー
ガイドローラー
etc...
印刷用ウレタンローラー
活版印刷や、手フート印刷などの分野では、20~30度程度の軟らかいウレタン材質が使われております。
印刷用途で一般的に使われるウレタン材質
下の写真は活版印刷機で使用されている軟質20度のウレタン材質ローラーです。
軟質ウレタン15度のご提供
謄写版の分野などで、ウレタン硬度15度程度の軟質品をご提供させていただいておりましたが、2020年以降、需要減少のため、主要メーカーが生産終了致しました。
材料の調達の都合などにより、生産可能なメーカーもございます。
購入をご検討の方は、一度、生産可能かどうかも含めて確認致しますので、気軽にご相談下さい。
ウレタンの長所 ~NBRゴムとの違い~
同じ硬度でも、ウレタンとゴムとでは質感が異なります。
ウレタンの方がローラー面がしっとりとしており、ローラーにインクを多く盛ることが出来ます。
またNBRゴムよりも、印刷時の着肉性が良い!と評価をいただくことが多いです。
ウレタンの短所 ~NBRゴムとの違い~
耐久性が悪い ~加水分解による軟化作用~
軟質ウレタンは毎年、夏の高い気温と湿度に弱く、印刷の稼働率にかかわらず、加水分解を起こして、ウレタン材質の硬度がかなり軟らかくなってしまいます。
加水分解が進むと、やがて溶けてドロドロになります。
下の写真は、ウレタンの軟化が進行し、もとの状態に戻るほどの弾性が失われている状態です。


なお逆に、NBRゴムは経年劣化と表面の酸化が進み、硬度が硬くなっていく傾向です。
金額が高い
当社で提供するNBRゴムと比較すると、ポリウレタン材質は若干、コストアップ致します。
ただし製作サイズによっては、ポリウレタン材質の方が安価で済むケースも稀にございますので、まずは無料のお見積りだけでもご相談下さいませ。
完成品の透過度の違い
完成品の透過度は、表面を研磨仕上を「する」か、「しない」かで違ってきます。
詳しくは、下記、記事をご覧ください。
-
-
ウレタンゴムローラーの見た目の違いは?【答えは加工方法の違い?!】
ウレタンゴムローラー / 透過度の違いの謎?! 【答えは加工方法の違い?!】 お客様ウレタンゴムローラーは、綺麗な透明な物と、半透明な物な物があるけど、どう違うんですか?   ...
続きを見る
ローラー製作のお問合せ
当社では、「手フート・活版印刷機」や「謄写版(版画)」、「木口木版(版画)」などの分野のお客様からご発注いただくことが多いです。
新品のローラー製作や、中古品のウレタン巻替えなど、まずは無料お見積りを致しますので、気軽にご相談下さい。
手フート・活版印刷機 ローラー 当社では活版印刷機・手フートのローラーの巻き替えも承っております! ご注文方法や、材質についてなど記しますので、ご参考にして下さいませ。 活版印刷機・手フート ローラー巻き ... 続きを見る
活版印刷機・手フート ローラー巻き替え【ゴムでもウレタンでも可】
木口木版 (版画) ローラー 木口木版用ウレタンハンドローラー 木口木版用ローラーの、ウレタン劣化の為、ウレタンローラーの製造依頼を頂戴しました。 木口(油性)木版用ウレタンハンドローラーの製作依頼に対応~製作につい ... 続きを見る
木口木版用ウレタンローラー / ローラー部分の製造・ご提供