
こんな方におすすめ
- クロロプレン・ネオプレン材質のゴムローラー製造をご検討中の方
- CR材質はどんな分野で使用されているかを知りたい方
- クロロプレンゴムの材質の特徴についてお調べの方
CR材質の特徴 | クロロプレン ネオプレン ゴムローラー
当社ではCR (=クロロプレンゴム)材質のゴムローラーも製造提供可能です。 当記事では、CR材質の特徴をご紹介致します。
CR材質の優れている点

CR材質は、耐候性、耐オゾン性、耐熱性がNBR材質などの汎用性が高いゴムよりも、優れています。
かつNBR材質には劣るものの、中程度の耐油性を兼ね備えたバランス型の使い勝手の良い材質です。
強度・伸縮性
物性が強いため、機械上に搭載され、特にコンベヤベルトや搬送用ゴムローラーとして活躍しています。
耐候性・耐オゾン性
CR (クロロプレンゴム=ネオプレン) は、ウェットスーツの生地素材にも採用されています。
耐候性・耐オゾン性に優れており、特殊用途合成ゴムとして電線ケーブルの被覆やゴムベルト,ゴムライニング,接着剤など広く工業用製品に採用されている材質です。
ゴムローラーの屋外利用が必須な場合は、CRは選択肢の一つです。
耐油性・耐薬品性
天然ゴムよりも耐油性・耐薬品性に優れており、耐油ホースなどにも利用されています。
耐熱性
許容温度は約130℃程度。
許容温度が約90℃程度の天然ゴムや、約80℃程度のウレタン材質、約120℃程度のNBR材質よりも、燃えにくい合成ゴムです。
ただし、ブチルゴムやEPDM、シリコンゴム、フッ素ゴムなどと比較すると耐熱性が劣ります。
CR材質のデメリット
製作可能な硬度の範囲が他材質と比べて狭い
CR材質は製作可能硬度の範囲が約40度~80度です。
NBR材質が15度~95度、EPDM材質が25度~90度、ウレタンが15度~90度と他材質と比較すると提供可能な範囲が狭く、柔らかめな材質がご提供不可となります。
耐油性はNBRの方が高い
油性インキや石油系溶剤などをゴムローラーに用いる場合は、耐油性の観点から言うと、CRよりNBRの方が耐性があります。
そのため印刷分野などでは、一般的にNBR材質の方が、活躍を目にする機会が多く、馴染みがあります。
製作納期
メーカーにもよりますが、一般的に約30~40日程度の製作日数が必要です。
表面加工




「CR」材質のゴムローラー表面に、上のイメージのような溝を切るなどの加工を施すことが可能です。
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CR材質の採用実例
一例としまして、屋外の施工現場で使用する長柄ゴムローラーの材質として、製作実績がございます。
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